月に行ってきました

楽和

2010年10月10日 11:50

先日、天竜区の月というところで開催された『ムーンライトコンサート』に行ってきました。
会場は、『月』という地区のダム湖のほとりにある漕艇場で行われました。山々にかこまれたその場所は、久しぶりの雨が続いたあと、涼しくなってピーンと空気が張りつめていました。そして私たちは『月』地区の婦人会の方々が作っていただいたおでんや炊き込みご飯を買い入場券と引き換えに草餅を頂き、しっかりと腹ごしらえをして7時の開催を待ちました。草餅といっしょにいただいた「月」という地名の由来には「今から691年前、南北朝時代に、楠木正成に仕えた源氏の一族、鈴木左京之進らがこの地に落ち延び、楠木正成公の心の清らかさこそ中空にかかる月のようである。我らのこころのありかを地名に残そうと村の名を「月」とした」とありました。その日は満月から2日目でしたがどこにも月の姿はなく、あれ?と思っていました。南米の楽器であるアルパとサンポーニャが響いた瞬間、鳥肌がたちました。湖面に音が走り、周りの山々にぶつかり、こだましてくる音は今まで聞いた中で一番心震える音だったと思います。そして懐かしいと感じました。2曲めが始まってすぐに歓声が沸きました。会場の左手の山がぼーっと白い光をはなち、アルパとサンポーニャの音をバックに、日食のときのダイヤモンドリングのように強いひかりが山の稜線に差しそれから少しずつ少しずつ、静かな輝きをたたえて真珠のような月が現れました。まさに奇跡の瞬間でした。月が少しずつ上っていくのをみたのは初めてだったし、月の出をみたのも初めてでした。その場に居合わせて本当に幸せだな~と感じました。「地球にうまれてよかった~」と思った瞬間でした。そしてコンサートが始まる前にいただいた「月」という地名の由来のことを思い出し、南北朝時代にタイムスリップをしたような感覚に襲われました。本当にきれいな月と心震える音に浄化された夜でした。
 話は全然違いますが、今日何気に「暦のページ」いうサイトで自分の生まれた日の月齢を調べたら、なんと今日の月齢とほぼ同じでした。自分の生まれた日にタイムスリップしたくて思いを送りました。近いうちにわたしがうまれた場所に行ってみようかな、と思いました。

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